今宵…甘ったるい幸福の中で
「え」

洋介の言葉に雛は真っ赤になる。

「たまには雛からしてこいよ」

じっと雛を見つめる。

雛は恥ずかしくて俯く。しかし洋介は雛から瞳をそらさず雛の腕を引っ張って引き寄せる。

洋介の顔がすごく近い。

「早くしてよ」

ちょっと意地悪く笑う洋介。

意を決して洋介の唇に触れようとした時…
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