今宵…甘ったるい幸福の中で
雛の言葉に俯いてた洋介が顔を上げた。

「ごめ…なさい…イライラし…て…ひっく」

「俺もごめん…お前の前で電話出なきゃよかった」

ため息をついて雛を抱き寄せた。

「ちゃんと話すよ」

洋介は静かに事情を話始めた。
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