今宵…甘ったるい幸福の中で
いきなり顔を近付けてきたもんだから雛は驚いて後ろに退け反る…

洋介の大きな瞳が雛を見据える。

(そんなに見ないでよ~)

雛は自分の頬が熱くなるのを感じた。

「あ~洋介君、雛の顔ばっか見つめてる」

少し酔った雛の隣に座ってるさつきが叫んだ。
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