今宵…甘ったるい幸福の中で
雛はゆっくり近づいて行く。

二人も雛に気付いて凝視した。

雛は緊張で手に汗をかいた。

「待たせてごめんなさい。」

震える声で雛は声をかけ席に着いた。

暫く沈黙が続く。

「沙織何か言いなよ」
後輩が篠崎を促す。

(この子篠崎さんの友達なんだ…)
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