今宵…甘ったるい幸福の中で
そこまで言うと雛は口を閉じた。

洋介は黙っている。

しばらく重苦しい沈黙が続く…


ポタポタ…
気付けは雛は涙を零していた。

『お前本気で言ってんの?』


静かな口調で沈黙を破る洋介。

雛は何も言えないでいた。
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