今宵…甘ったるい幸福の中で
洋介は雛を優しく抱き寄せた。

雛は素直に彼の胸に顔を埋めた。


車の中…

洋介は黙って車を運転していた。


辿り着いたのは海。


「少しは落ち着いた」

「はい…」

「いったいどうした」

優しい声で洋介は言った。
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