今宵…甘ったるい幸福の中で
「いつも見かけるとさ~友達に囲まれて楽しそうにお前は笑ってるんだよ」

今度は雛を見つめて彼は言った。

「その笑ってる顔が俺の中でめちゃくちゃ可愛いって思った」

嬉しくて恥ずかしくて思わず雛は俯いた。

「俺~お前に会うまで超いい加減だったけどさ」

「先輩…」

「まぁいざ付き合ったらどうしていいかわかんなくて傷つけちゃってごめんな」

優しく雛の頭を撫でた。
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