Living Dolls
真新しいスーツに身を包んでいる男。
髪は真っ黒だし
新社会人ってやつか。

身長は少し高めだし
顔は悪くない

きっとこいつもあたしの体が目的か−−−

・・・と思っていたのに

「君ひとり?危ないよ?」

「親は?心配してないの?」


・・・はい?


予想外の質問に驚いた。
こいつ私のこと心配してんの・・・?

「家どこ?」

「送ってくよ?」

「あ、お腹空いてる?」


・・・しっつこいなー。

あたしは半ば呆れはじめていた。


「それかうちにー・・・」

「5万」

「は?」

「5万くれるんだったら付き合ってやってもいいわよ。」

私はやっぱり信じることができずそういってやった。

だけど、

「わかった」

「?」

「とりあえずうちおいでよ。」


・・・ドキ。


この人だけは

何かが違っていた。




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