君に堕ちてしまう。
「失礼します。」
入ってすぐ、
誰に話しかければ
いいか迷う。
「おー転校生。どうした?」
ぼーっと突っ立ってると、
副担任の先生が
話しかけてくれた。
「あ、あの、担任の写真とか見せてもらおうとおもって。」
片眉をあげて
あたしを見つめた副担。
「写真か。おっけ。あ、俺の名前、金原涼ね。よろしく」
金原涼か。まあ顔は悪くないな。
「涼先生ですね。よろしくです」
「おー。名前で呼ばれるのいいねー」笑いながらそう言った。