君に堕ちてしまう。


走っても走っても届かない。これがいままでの人生で最高速度かもしんないってくらい走った。ぜったいはやかった。さすがあたし。

「あと、すこしっ…」

やっと届いた!!

走って走ってやっと掴んだ腕は



「あれ、お前。」



「…え?」

今日会った銀髪くんだった。

って…
あたし馬鹿みたい。

先生はもういないってのに。

…。

「なあ、何してんの?」
「なんでそんな走ってんの?」
「てかいま24時過ぎてんぞ。」
「女の子一人は危ねえぞ」
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