君に堕ちてしまう。


「にやにやすんな。」

「へっ!?」

やっば考えてる事顔に出てた恥ずかしいね。

「んー。助けてくれてありがとう」

「…どういたしまして」

彼が見つめてくるからあたしも見つめ返した。
なんか、なんとなくこの人は落とせないって思った。

「ねえ、名前は?」

「…佐川、龍時」

「…え、佐川?」

「…ん。佐川。」

びっくり。仕草とか雰囲気だけじゃなくて
苗字まで先生と同じだ。まさか…

「ねえ、兄弟とかいる?」
< 38 / 42 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop