ガラスの少女
母親の美鈴はいつも穏やかでけっして声を荒げることなくただいつも心配してたたずんでるタイプの女性だ、芯が強くてそして弱音をはかない・・・


そういう古風なタイプの女性だった


たまに夜、一階からすすりなくような声が聞こえてきていたのは父親が浮気しているのを知っていたのだろうか


なんだか頭の中がぼんやりしてきて、美智香は考えがまとまらなかった



あんなの父親じゃない、ただのけだものよ・・・



母親がかわいそうだ・・専業主婦だけどいつもきれいにワイシャツでもアイロンがけして
そして、家事も全部完璧にこなしていた



父親が遅く帰ると母親は遅くまで家で待っていてそして・・


「なんかむなしい・・・」たった15歳で人生の不幸を全部しょってしまったかのようだった
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