ガラスの少女
「そっちにあるなべとって」「はいよ」そういってなべを戸棚から取り出した



「ありがとう」「じゃあ、この材料なべにいれて」「はいはい」「はいは一回でいい」



「はい」勢いよく野菜がなべに入った・・・・ジャー油が飛び散る音がする



「はい後ルーを入れて終わり」「これを煮込んだら出来上がり」「やったできた」「ね、お姉ちゃん特性ビーフカレーの出来上がりです」「早く食おうよ腹減った」「なにその下品ないいかた」「はい召し上がれ」そういって美知香はスプーンを取り出した。



「姉ちゃんお嫁いけるよ」「涙でるくらいおいしいこのカレー」「でしょ」「これしか作れないけどね」



程なくして母親がおくの部屋から起きてきた、「あら、いいにおい」「ごめんね夕飯作るつもりだったのに作れなくて」「ようやくめまいがおさまったわ」「いいよ私たちで作ったから」「お母さん食べてみて」「これ姉ちゃんが作ったんだよおいしいよ」



「ありがとう」「じゃあいただくわ」そういって立ち上がった母親はなんだか昨日までとは別人のように色香があった・・・なんか母親というより女がそこにいるみたいだった



一口食べて母親はおいしいといい 二口三口とさじが進んだありあわせのサラダも気に入ったのかペロリと平らげた


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