未来地図
そう、
俺達が目指しているポジションは、
今は完全に吹奏楽部のモノってわけ。
・・・・けど。
「あ゛ー、今に見てろー。
絶対立場逆にしてやるし!!」
蓮太郎がギターをぎゅいぎゅいと
変なリズムで刻みだす。
「・・・そだね。」
ノエがベースを合わせてきた。
「あって言わせたろうぜ!」
夾が二カッと笑って歌い出す。
不協和音から、1つの音楽へ。
僕等の音が、響きだす。
音楽室から見えた空は、
雲1つ無い5月晴れの青空だった。