恋する僕ら
「ね~っ!聞いてんの?」
「…………」
俺は無言のまま立ち上がり
教室を出た。
「天下の勇樹君は~
また女の子泣かせたのかい?」
ドアに寄りかかった俊也がいた
「俊也…彼女はもういいのか?
てか、泣かせてねーし。」
「どっちにしても、
女の子に冷たくするとは
紳士として許されないな。
世界中の男子が見たら泣くぞ?」
「何言ってんだよ。」
バカか?こいつは…
「でもな~勇樹はさ、
もったいないよ。せっかく
モテるのにさ~。」
「だから!俺には
そんなの必要ないんだって…」