恋する僕ら





「それで、話なんだけど…」



私に背を向けたまま話した。








「高校、転校してもらうから」








…転校?










「…それは、どうして……」




こんな時期に?

なんでこんな急なの?





「理由は──…
大したことじゃないわ。

とりあえず、手続き等はしといたから、来週からよろしくね」




そう言って、
私に紙切れを渡した。




< 30 / 32 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop