月と太陽の事件簿13/アルテミスの翼
言いかけて、翼さんはあわてて口をつぐんだ。
周りを見渡したが、今の言葉に気付いた人はいなかった。
やっぱ翼さんって、いい人だわー。
「ごめんごめん、気をつけるよ」
杉田さんは苦笑しながら手を合わせた。
「?どうしたの、達郎兄ちゃん」
あたしは達郎兄ちゃんが唇を尖らせているのに気付いた。
「さっきの子、動機があるんじゃないかと思ってな」
「…嫌がらせの?」
まさかCMの主役を奪われた腹いせに、脅迫状も…。
「それはどうでしょうかねー」
杉田さんは達郎兄ちゃんの考えを真に受けていないようだった。
「理子ちゃんは歌の方に力を入れてますし、出番がない日もあります」
翼さんも同調する。
「それに浜口理子は大手Hプロの超売れっ子。うちの翼なんてまだまだ目じゃありませんよ」
杉田さんの言葉に、翼さんはうなずいた。
2人とも、謙虚な人だなぁー。
あたしはつくづく感心してしまった。
周りを見渡したが、今の言葉に気付いた人はいなかった。
やっぱ翼さんって、いい人だわー。
「ごめんごめん、気をつけるよ」
杉田さんは苦笑しながら手を合わせた。
「?どうしたの、達郎兄ちゃん」
あたしは達郎兄ちゃんが唇を尖らせているのに気付いた。
「さっきの子、動機があるんじゃないかと思ってな」
「…嫌がらせの?」
まさかCMの主役を奪われた腹いせに、脅迫状も…。
「それはどうでしょうかねー」
杉田さんは達郎兄ちゃんの考えを真に受けていないようだった。
「理子ちゃんは歌の方に力を入れてますし、出番がない日もあります」
翼さんも同調する。
「それに浜口理子は大手Hプロの超売れっ子。うちの翼なんてまだまだ目じゃありませんよ」
杉田さんの言葉に、翼さんはうなずいた。
2人とも、謙虚な人だなぁー。
あたしはつくづく感心してしまった。