月と太陽の事件簿13/アルテミスの翼
ものすごくシリアスな話をしてるのに、達郎兄ちゃんからは、すんごく違和感を感じる。

たぶんToppoをかじりながらする話じゃないからだろうなぁー…。

達郎兄ちゃんって、すごく頭がいいんだろうけど、こーいう所がぶっ飛んでるんだよなぁ…。

「あの、ちょっといいですか?」

湯月くんが手を挙げた。

「僕、思ったんですけど、自作自演は考えられないですか?」

「?どーいうこと?」

あたしは湯月くんの言ってる意味がよく分からなかった。

「翼さんは、先ほど以外にも何度かトラブルに見舞われてます。ですがケガひとつ負ってません。おかしいと思いませんか?」

「つまり湯月くんは、藤本翼を襲ったトラブルは、すべて彼女自身が仕組んだものだと言いたいわけか」

達郎兄ちゃんの言葉にあたしは耳を疑った。

「なに言ってんの、湯月くん!?」

「こらカホ、Toppoを湯月くんに突きつけるんじゃない」

達郎兄ちゃんのツッコミは、とりあえず無視!

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