月と太陽の事件簿13/アルテミスの翼
「あ、間違えた」
ええええぇーッ!!?
こんな時になにベタなボケかましやがるんだコイツはッ!!?
いや、達郎兄ちゃんも動揺してるのか?
いやいやマイペースな達郎兄ちゃんが…いやでも爆弾相手だしな…。
てかToppoの次はマーブルチョコかい。
そんな風に頭を巡らせているうちに、達郎兄ちゃんはマーブルチョコをしまい、反対側のポケットから小さなルーペを取り出した。
そのルーペを通して爆弾のあちこちを眺める。
その間にも時計はカチコチと時を刻み続けた。
ルーペで眺めていた時間は約一分。
その一分はやたら重くて苦しかった。
「よし」
達郎兄ちゃんは爆弾から顔をあげた。
「何が『よし』なんですか?」
湯月くんの疑問は当然の疑問。
杉田さんや翼さんもうなずいている。
あたしは爆弾をとめられるぞという意味での「よし」と解釈(期待)したのだが、達郎兄ちゃんの答は予想外のものだった。
「この爆弾は偽物だ」
ええええぇーッ!!?
こんな時になにベタなボケかましやがるんだコイツはッ!!?
いや、達郎兄ちゃんも動揺してるのか?
いやいやマイペースな達郎兄ちゃんが…いやでも爆弾相手だしな…。
てかToppoの次はマーブルチョコかい。
そんな風に頭を巡らせているうちに、達郎兄ちゃんはマーブルチョコをしまい、反対側のポケットから小さなルーペを取り出した。
そのルーペを通して爆弾のあちこちを眺める。
その間にも時計はカチコチと時を刻み続けた。
ルーペで眺めていた時間は約一分。
その一分はやたら重くて苦しかった。
「よし」
達郎兄ちゃんは爆弾から顔をあげた。
「何が『よし』なんですか?」
湯月くんの疑問は当然の疑問。
杉田さんや翼さんもうなずいている。
あたしは爆弾をとめられるぞという意味での「よし」と解釈(期待)したのだが、達郎兄ちゃんの答は予想外のものだった。
「この爆弾は偽物だ」