月と太陽の事件簿13/アルテミスの翼
「犯人って…どうやって捕まえるのよ?」
「方法はある」
「本当ですか!?」
いきり立つ杉田さんを、達郎兄ちゃんは手で制した。
「そのためには準備が必要です。まずは警察へ連絡しましょう」
「警察…ですか」
「兄なら大ごとにせず、上手く立ち回ってくれるように取り計らってくれるはずです。僕からも話しましょう」
「あ、そうですね!」
杉田さんは携帯電話を取り出した。
二人はそろって楽屋の隅へ行き、電話で話し始めた。
主に杉田さんが話し、時おり達郎兄ちゃんに変わるといった感じ。
あたしと湯月くん、翼さんは何となく取り残されていた。
ヒマを持て余して達郎兄ちゃんがバラバラにした爆弾(ニセモノ)をつついたりしていると、やおらすすり泣くような声が聞こえた。
振り返るとそこにいたのは、イスに座り込んだ翼さんだった。
ハンカチで顔全体を覆って、肩を震わせていた。
え、泣いてる…?
「どどどどどうしたんですか、翼さん!?」
「方法はある」
「本当ですか!?」
いきり立つ杉田さんを、達郎兄ちゃんは手で制した。
「そのためには準備が必要です。まずは警察へ連絡しましょう」
「警察…ですか」
「兄なら大ごとにせず、上手く立ち回ってくれるように取り計らってくれるはずです。僕からも話しましょう」
「あ、そうですね!」
杉田さんは携帯電話を取り出した。
二人はそろって楽屋の隅へ行き、電話で話し始めた。
主に杉田さんが話し、時おり達郎兄ちゃんに変わるといった感じ。
あたしと湯月くん、翼さんは何となく取り残されていた。
ヒマを持て余して達郎兄ちゃんがバラバラにした爆弾(ニセモノ)をつついたりしていると、やおらすすり泣くような声が聞こえた。
振り返るとそこにいたのは、イスに座り込んだ翼さんだった。
ハンカチで顔全体を覆って、肩を震わせていた。
え、泣いてる…?
「どどどどどうしたんですか、翼さん!?」