月と太陽の事件簿13/アルテミスの翼
翼を狙う者
「ちょっと湯月くん押さないでよ」
暗闇の中、あたしは隣にいる湯月くんをメチャクチャ意識していた。
「す、すいません!」
「大きな声を出さないで!」
「は、はい…!」
湯月くんもあたしを意識してるのがひしひしと伝わってくる。
暗くて体がくっつきそうになるほど狭い空間の中2人きりでいるのだ。
意識するなという方が無理だろう。
でもあたしたち、付き合って一ヵ月以上たつけど手もつないでないのだ。
それなのに暗闇の中で密着状態ってのは刺激が強すぎだっての!
でもこれも脅迫犯を捕まえるため。
あたしはバクバクいってる心臓を必死に押さえながら、隙間から楽屋の中をうかがった。
杉田さんに翼さん、達郎兄ちゃんが出ていってまだ間もない。
達郎兄ちゃんは、状況からスタジオ内部の者の犯行と推理した。
よって部屋に爆弾が仕掛けられていたにも関わらず、平然とスタジオ入りすれば、犯人は面食らうに違いない。
暗闇の中、あたしは隣にいる湯月くんをメチャクチャ意識していた。
「す、すいません!」
「大きな声を出さないで!」
「は、はい…!」
湯月くんもあたしを意識してるのがひしひしと伝わってくる。
暗くて体がくっつきそうになるほど狭い空間の中2人きりでいるのだ。
意識するなという方が無理だろう。
でもあたしたち、付き合って一ヵ月以上たつけど手もつないでないのだ。
それなのに暗闇の中で密着状態ってのは刺激が強すぎだっての!
でもこれも脅迫犯を捕まえるため。
あたしはバクバクいってる心臓を必死に押さえながら、隙間から楽屋の中をうかがった。
杉田さんに翼さん、達郎兄ちゃんが出ていってまだ間もない。
達郎兄ちゃんは、状況からスタジオ内部の者の犯行と推理した。
よって部屋に爆弾が仕掛けられていたにも関わらず、平然とスタジオ入りすれば、犯人は面食らうに違いない。