平ちゃんと期間限定なあたし。(先生と王子様と演劇部な私。スピンオフ)
 平ちゃんが背筋を伸ばして息を深く吸う。


「本日は私たちのために、このような席を設けて頂きましてありがとうございました。

今日婚約できましたのは、ご両親のお陰と心から感謝してます。

頑張って幸せな家庭を築いていきますので、今後ともよろしくお願い致します」


 スラスラと綺麗に述べた平ちゃんに思わず見惚れてしまう。



 ――って!?


 ちょっと待って。




 誰と、誰の婚約ですか!?
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