平ちゃんと期間限定なあたし。(先生と王子様と演劇部な私。スピンオフ)
 何が信じられないって、わざわざ助手席のドアを開けるとか!

 手を引くとか!

 そして、女の子が出てきたとか!




「マジで、彼女いたんだ……」


 呆気に取られて見ていると、朗さんの横にいるのは確かに、平ちゃんとジュエリーショップにいた子だった。


「マジで、あの子だったんだ……」


 何度も呟くあたしを見て、平ちゃんが大きく頷いている。

 ホントだったでしょう? って感じに。
< 122 / 138 >

この作品をシェア

pagetop