平ちゃんと期間限定なあたし。(先生と王子様と演劇部な私。スピンオフ)
「ぷっ。だってよ、朗」

「別に。柚子以外に何と思われようと知っちゃこっちゃねぇし」


 ユズ? あたしが首を傾げると、平ちゃんが、ケッ、と鼻で笑った。


「カオリ、朗に好きな子できたんだよ~」

「えぇえええ!? この鋼鉄に!?」


 さすがに眉をピクリとする朗さん。綺麗な顔している分、歪んだ顔をすると怖いんだよね~。


 ってか、私、この人が笑ったところ見たことないや。
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