平ちゃんと期間限定なあたし。(先生と王子様と演劇部な私。スピンオフ)
 いくらカッコ良くても、この鋼鉄じゃぁねぇ。


「訂正させてもらうが……好きな子が"できた"んでもないし、片思いでもない」


 朗さんは、さらに冷たい目を眼鏡の奥から光らせて言った。


 余程大人な女性なんだろうなぁ、なんて勝手に想像してみるけど……。


「しかも、女子高生なの! カオリと同い年だよ」


「えぇええええ!?」


 さらにビックリして大声を上げると、朗さんが一層怖い顔をして睨んできた。
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