平ちゃんと期間限定なあたし。(先生と王子様と演劇部な私。スピンオフ)
「平ちゃんが、そんなモテない男の味方なんて思わなかったわよ! バカ!」


「敵を作っちゃうのはカオリだから、心配してるんだよ」


「うるさいな!! 平ちゃんに心配される筋合いないわよっ」


 平ちゃんの表情が一瞬曇ったのが分かったけど、あたしはバタバタバタッと、平ちゃんの家を飛び出した。



「カオリ、あんたまた平ちゃんに酷いこと言ってきたんでしょ?」

 帰ってきたあたしの様子を見たお母さんがリビングから出てくる。
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