平ちゃんと期間限定なあたし。(先生と王子様と演劇部な私。スピンオフ)
平ちゃんは車で迎えに来てくれていた。
「何で平ちゃんがいたの?」
「昨日の話聞いたから、今日当たり何かやり返されないかと思って」
平ちゃんが運転しながら、ちょっとムスッとしている。
「だから、敵を作っちゃダメだよって言ったでしょ? あいつが殴ってきたらどうするの?」
「訴えるからいい」
「……」
平ちゃんは呆れたようにあたしを横目で見る。