平ちゃんと期間限定なあたし。(先生と王子様と演劇部な私。スピンオフ)
「……参考までに聞くけど。なんで?」


「だって、それは、カオリが結婚する相手とすることだと思うから。彼氏なんかじゃダメ」




 見事な突き放し。



 完敗だよ、平ちゃん。





 ちょっとウルッときちゃうなんて。


 自分が可哀想なんて。


 あたしのプライドが許さないから。




「それはお気遣い、どうも」



 こう言えたあたし、偉いよね?
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