平ちゃんと期間限定なあたし。(先生と王子様と演劇部な私。スピンオフ)
「制服姿、今日が最後だよ? もったいないと思わない?」


 馬乗りって言うやつ? あたしは平ちゃんの肩を、ベッドに押し付けている。


「どきなさい、カオリ」


「やだよ」


 平ちゃんが少し、怖い顔をしたけど、あたしはその目を見ないように顔を背けた。



「た……平ちゃんは、あたしとエッチしたくないの?」

 言ってて顔が赤くなるのが分かる。


 赤面するなんて、あたしにとっては最も恥ずべきことなんだよ。



 だから、ちゃんと答えて、平ちゃん。
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