平ちゃんと期間限定なあたし。(先生と王子様と演劇部な私。スピンオフ)
「……っ」


 平ちゃんに引き寄せられて、キスされた。


 長い長いキス――。





「"今"より、カオリの将来の方が大事だから」



 やっと唇を離した平ちゃんの一言。


「……それって、結局平ちゃんの都合を優先してるんじゃん」


「うん、そうだよね。ごめん」


 そんなあっさり謝られたら、あたしもっと惨めじゃん。
< 77 / 138 >

この作品をシェア

pagetop