平ちゃんと期間限定なあたし。(先生と王子様と演劇部な私。スピンオフ)
「ごめんね、もう一回見よう?」


 平ちゃんは優しい声を出すと、その女の子と一緒にジュエリーショップに入って行った。



 平ちゃんが慌てるなんて。



 あれは……本当の彼女?



 それとも、女子高生じゃなくなるあたしの代わりに、新しい女子高生でもゲットしたの?





「あはは」



 おかしくなんかなかったけど、あたしは笑うしかなかった。



 それから家までどう帰ったのか、記憶にない。
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