欲しいものは..



「そっそれでどうして電話なんか..?」

精一杯動揺を隠して話を逸らす

「ああ…話ってのはね、
 明日家に行ってもいいかな..?」

「あっ明日ですか?」

いきなりすぎてつい聞き返した

「ダメかな..?
土曜日だけど仕事が入って
夜になるんだけど…ダメ??」

ダメじゃないけど..
てかダメな理由ないけど、さ

「いっいいですよ。
出張で父も居ないんで
ゆっくりしても..」

最後ほうもごもご言ったけど
先生はちゃんと聞き取っていた

「えっそう?じゃあ明日お邪魔するね。
麗文ちゃんのパジャマ姿楽しみにしてる」

「あっはい…では..」

ピッ電話を切った



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