欲しいものは..



「どうして?」

「こーんばんは!」

頭がこんがらがった

だって玄関にいるのは宅急便では
なく先生だったから

「おっ言ったとおり
パジャマでお利口さんだね」

先生は平然とそんなことを口走った

「しかも髪の毛ビショビショ..
ふふっ、そそるよねー」

さらに勝手に扉と鍵を閉め
一歩近付くと私の濡れた髪に
指を絡ませて呟いた

突然すぎる出来事で
目を丸くして驚く私に

「冗談だよ」

そう言って先生は髪の毛に
絡ませた指を解き頭をなでた

嘘…目が冗談じゃない..



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