欲しいものは..



翌朝、唇に違和感を覚え
眠りから覚めた私

「ん?…んー!!」

目を開けると先生の唇が
私の唇に重なっていた

私は一生懸命どかそうとするが
いくら細い先生とは言えど男性の体を
どかすことは不可能に近い

しょうがないから
一生懸命先生を揺すってみる

すると先生は寝返りをうって
ようやく私の上から離れた

「先…生」

私は無意識に自分の唇に触れる

それと同時に先生の子供みたいな顔を
見つめると顔が赤らんでいく

「ん…ん」

すると真横で寝ていた先生が
うなりながら目を覚ました

「あれ…どこ…?」

寝起きのいつもより低い声に
思わず鼓動が高鳴る



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