欲しいものは..



私は改めてまじまじと顔を見た

ストレートの黒髪、
目の上ぎりぎりまで伸びた前髪、
パッチリとした二重、
かなりカッコいい人だ

ただ..童顔なのかどうしても
高校生くらいにしか見えない

「ん?どうしたの??」

私ははっと先生をガン見していることに
気付いて急にに恥かしくなった

目の前で優しく笑ってる先生

「なっ何でもないです」

きっ気まずい..

先生が嫌いな訳じゃないけど
早く帰って欲しいナ..

「俺ね、よく学生に
間違えられるんだよね」

おどおどしている私に気を使ってか
はははっと笑いながら話す先生

「まあ22歳だからまだまだ子供だけどね」



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