欲しいものは..
「じゃあそろそろ..」
先生は私の出したお茶を一気に飲み干し
椅子から立ち上がってカバンを持った
心のどこかで寂しさを
感じたのは気のせいだろうか
「また来てくれますか?」
恐る恐る聞いてみた
先生は私の頭に手を置いて
「心配しなくてもまた来るよ」
そう言うと頭をぽんぽんっとした
思わずドキッとする
そして先生はスーツの胸のポケットから
何やら紙を取り出した
「なんかあったら連絡して」
私が受けとった紙には
TEL:080-XXXX-XXXX
MAIL:syo-19871023@XXXXXX.ne.jp
と連絡先が書いてあった