欲しいものは..



「じゃあそろそろ..」

先生は私の出したお茶を一気に飲み干し
椅子から立ち上がってカバンを持った

心のどこかで寂しさを
感じたのは気のせいだろうか

「また来てくれますか?」

恐る恐る聞いてみた

先生は私の頭に手を置いて

「心配しなくてもまた来るよ」

そう言うと頭をぽんぽんっとした

思わずドキッとする

そして先生はスーツの胸のポケットから
何やら紙を取り出した

「なんかあったら連絡して」

私が受けとった紙には
TEL:080-XXXX-XXXX
MAIL:syo-19871023@XXXXXX.ne.jp
と連絡先が書いてあった



< 9 / 29 >

この作品をシェア

pagetop