Frozen Love
届くことのなかったメール。

1文読むたび、涙が溢れてきた。

最後まで読んで悟った。

由綺は俺を裏切ってなんかいなかったと……。



手の甲で涙をぬぐい、プレゼントの包みを開ける。

箱のふたを取ると、真っ白なマフラーが入っていた。

そっと手にとる。


あたたかい。


涙の雫がマフラーを濡らしてゆく。

あふれ出す涙をどうすることもできず、俺はそこに顔をうずめて泣いた。



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