Frozen Love




あたりが暗くなったころ、ようやく医師たちが出てきた。


「ありがとうございました」


由綺のお父さんが深々と頭をさげて礼を言う。

その言葉に医師たちは渋い顔をしながら帰っていった。


白衣の背中が見えなくなったとき、由綺のお父さんが俺の方を振り返った。


「君が祐一くんだね?

とても言いづらいんだが……

もう由綺には会わないでください」




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