Frozen Love
由綺は信じられないという顔つきで立っていた。

だが、またも由綺の表情は苦しそうなものへと変わっていく。


もう、迷いはない。

由綺、君に精一杯の愛を伝えるよ。



俺は由綺に駆け寄ると抱きしめた。

それでも過呼吸はおさまらない。



由綺の首に手を回し、口づけた。

ゆっくりと息を吹き込んでいく。

するとだんだんと彼女が落ち着いてきた。




数分後。

そっと唇を離す。


もう大丈夫だった。

由綺の過呼吸はおさまっていた。



『由綺、会いたかった……』



言いたいことはたくさんあった。

でも、それしか言葉にならなかった。



「祐一……」



部屋の真ん中、抱き合って二人して泣いた。


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