「あなたと未来を抱きしめて~ブログ恋愛★先生+生徒」
「可愛いね。美穂はお洒落だな」
孝は隣で私を見て言った。
今日はデートだから張り切ってお洒落をしてきたのだ。
でも心配事がある。
「子供に見えないかな?」
「ん?似合ってるよ」
「孝と並んでも恋人に見えるかな?」
「大丈夫だよ」
そう言って頭をポンポンっとしてくれた。
でも私は不安なんだよ。
だって10歳も離れてるんだから。
「ごめんな。お洒落してきたのに家だなんて」
「・・・うん?」
「ほら。やっぱりさ。
あんまり外に出歩いて
知られちゃまずいかなって思ってさ」
「それは私もそう思う!」
「とりあえず。
会いたくて。話したくて。一緒にいたくて。
ここなら安心だろ。」
そう言って彼は私に
「はいコレ持ってて」
といってある物を渡した。
「これって?」