「あなたと未来を抱きしめて~ブログ恋愛★先生+生徒」

「この家の鍵。

 何か話したい時とか。会いたくなった時もいつでも来ていいから。」



私は素直に受け取った。

そして携帯を取り出し

そこに付けてあったペンギンのストラップを

その鍵に付け替えた。



「ほんとうにいつでも来ていいの?」


「あぁ。ただ美穂の親を困らせるようなことはするなよ。」


「えっ?」


「美穂が大事にしてるものは家族だろ?」


「どうして?」


「自分の母親みたいになりたいってことは、それだけ尊敬してるんでしょ。」


「うん。

 あのね。私のお母さんね。専業主婦なの。

 お父さんは忙しい人だから家にあんまり帰ってこなくて。

 家事は全部お母さんがしてるの。

 ご飯も毎日美味しくて。

 そんなお母さんが昔から憧れで。

 自分もそんなお母さんになるのがずっと夢なの。」



「なれるよ。美穂なら。

 挨拶しなきゃな。美穂のお母さんとお父さんに。」
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