鉄壁魔王と勇者
「あっれぇ?もしかして、そこの艶やかな黒髪で、クールっぽい中にも情熱を秘めた、深紅の瞳の、華奢な君が魔王ってこと?」

「だったら、なんだ?」

「わぁ、勇者ビックリ。そもそも魔王が女の子って、聞いて無かったんだけど。」

「見くびって貰っては困るな」

「いや、見くびってはない。ただ、超好みなタイプ。」

魔王は再び鼻を鳴らす。
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