鉄壁魔王と勇者
「めっちゃストライク。名前教えて?」

ニッコリ微笑んで、首をかしげてみせる勇者。

対する魔王は、無表情のまま側近へと声をかける。

「勇者に名乗るいわれはない。ジラル、早くつまみ出せ」

ジラルが勇者に向かおうとすると、それを遮る側近が一人。

「ジラル様ほどの方が相手にするまでも有りません。魔王様、我が輩にお任せを」

「良いだろう、やってみせろ」
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