鉄壁魔王と勇者
「まぁ、名前位良いだろう。ただし、ジラルに勝ったら、だな」

「ああ、ジラルって、そっちの銀髪でワイン色の目の、彼だっけ?」

自分を飛び越えて交わされる会話に、剣を合わせていた側近が、今度は怒りと屈辱のため更に赤くなる。

「よっしゃ、二言はないな?フィーカさん、頑張っちゃうよ?」
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