鉄壁魔王と勇者
「ふむ…後でなおすのも面倒だ。結界をはっておくとしよう。」

魔王が、何か呟き手を振ると、広間の空気に、膜が一枚かかったような感じが、一瞬したがすぐに分からなくなった。

「では、参りますよ?」

ジラルが、首を傾げながら言う。

「いつでも来い。」

勇者は、剣を構え直し、しかし余裕の風体で答える。
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