鉄壁魔王と勇者
その場の魔族達が見守る中、勇者は中指と人差し指を添え、何事か呟いて、剣の腹を撫でた。

すると、勇者が触れた先から、剣が金色に光り出した。

その光は、下級魔族ならそれだけで力を奪われそうなモノだった。

「覚悟決めろよ?」

「手品ですか?虚仮威しにもなりませんね。」

「ほざけ」

ニヤリと、勇者は悪い顔で笑う。
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