鉄壁魔王と勇者
「勇者に…ですか?」

「ああ、何かに使えるかもしれんからな、それだけ強ければ。」

(何だったら、傘下に加えても良いかな…。まぁ、勇者が承諾したらだが)

魔族は、命をかけた勝負に負けて生き残った時、勝ったモノの傘下に無条件で加わる。

そういう文化・習性がDNAレベルで染み付いているのだ。

だが…。

「人間は、魔族とは違うと思いますが…」

「試してみるだけだ。要らなかったら…消すまでだ」
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