苦くて甘い恋愛中毒
どこまでも私を骨抜きにする、セクシーな低音と暖かい腕、私に向けられる優しい笑顔。
それさえあれば、私の毎日はパーフェクトだ。
この私がこんなことを言うことになるなんて。
3年前の夏、要に会うまでは思いもしなかった。
淡白で、愛がなにかも分からないような女だったのに。
でも、こんな自分も悪くない。
今の自分も嫌いじゃない。
そう思えるのはやっぱり、要のおかげだと、そう思うから。
ねぇ。
私を恋に溺れる馬鹿で愚かな女にしたのは、あなたなんだから。
責任持ってこれからもずっと、要の側にいさせて。
私だけを見て。
私だけを愛してほしい。