ミツバチ
「お前…まさか覚えてないのかよ」


「えへへ」


「…マジかよ。ふざけんな!!」


「ちょ…ちょっと何よ!その言い方!ムカつく!!」


「ムカつくのは俺のほうだ!バカじゃねぇのお前」


「バ!バカ!だと~バカっていう方がバカなんです!!だいたい昔って子供の時でしょ!そんな時にした約束いつまでも覚えてる訳ないじゃんバカ!」


「…っ」


「じゃあ…私行くから」


そう言って沢渡の側を離れようとしたとき…



いきなり強い力で腕を捕まれ、沢渡の方へ引き寄せられた


そして、大きくて暖かい胸に抱き寄せられた


スッポリと沢渡の胸に抱きしめられている、私の顔は茹でダコのように真っ赤になり、心臓はバクバクと物凄い音で波打つ


この状況がまったく飲み込めない…




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