大スキと言わせて……


それからあっという間に時が過ぎた。


「じゃあ、真奈美。俺、いくな?」


「………うん。一生戻ってくるなよーっ!」


わざと明るく振る舞った。


でないと、目からこらえてるものが溢れそうで………


「ねぇねぇ、このベッド俺用にとっといて。また来るから♪」


と看護師さんに言っていた。


パタン…………


この音が病室に響いた時、私のガマンは限界に達し、涙が溢れた………






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